【MotiDD】魂をはこぶカラス

洗い物をしていたら、お隣のドアを開け閉めする音が聞こえたので、
手を止めて、玄関から顔を出してみました。
やっぱり、お隣のおばあさんでした。
「今おかえりですか~?」
声をかけてみます。
娘さんが時々いらして一緒に住んでいることもあるものの、
お一人のときも多いパンカジャさん。
ご高齢なうえに心臓に持病があるらしく、
最初にお会いしたときに
「いろいろと助けてもらうかもしれないけど」とおっしゃっていました。
でも、結局いままで助けてもらってるのは我々ばかりです。
そのパンカジャさんが、屋上へ続く階段の鍵をあけ、
「カラスにごはんをあげるのよ」
とおっしゃいます。
「カラスに?」
たしかにムンバイにも東京と同じようにカラスはたくさんいますが、
わざわざカラスにあげなくても、サギとかインコとか、
その他たくさんのいろんな可愛い鳥が来るのに……といぶかしんだ私に、
パンカジャさんが言うには、
「そう。今日は????? Amaavas(新月の日、晦日)でしょ。
カラスをご先祖様と見立てて、ごはんをあげるのよ」
とのこと。
そこで私も屋上についていって、
バナナの葉にのせた幾種類ものおいしそうなおかずやご飯を
パンカジャさんがおしげなくカラスにあげるところを見てきました。
亡くなったご主人の好物を作ったそうです。
ついでに、うちの冷蔵庫からトマトを持ち出し、
私からもご先祖に便乗ごあいさつ。
屋上のかどに食べ物を置いて物陰に隠れると、
すぐにカラスが一羽、やってきました。
「来た? あ、来たわね。ありがたい、よかった」
なんでも、いくら待っても来ないということも、時にはあるそう。
こうしてご先祖がきちんと来てくれる、というのは
とてもいいことに違いありません。
なんとなくうれしい気持ちで家に帰り、しばらくすると、
窓の外の木に、食事中のカラスがとまりました。
足でおさえているのは、きっとパンカジャさんのローティーです。
「今日はムンバイ中のカラスがお腹いっぱいだよ」
うちのトマトも食べたかな。

3 Responses

  1. とやまん 2006年9月24日 at 12:54 AM | | Reply

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    素敵な風習だなぁ。
    ああ、そういえばお彼岸だね。

  2. SatyanamakMotiDD 2006年9月25日 at 4:30 AM | | Reply

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    レアな鳥だと来てくれない怖れもあるから、数の多いカラスを選んだのかねぇ。また鳥の写真とったから送るね~

  3. とやまん 2006年9月26日 at 12:58 AM | | Reply

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    ありがと~♪

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